デジカメを買って最初にやること(0)
前回の記事から、せっかくスタートしましたので、
一番の最初の最初、[画像の保存形式]の選び方の
さらに基礎となるお話しです。
本来は写真教室でお話しする内容なんですが、これを細かく説明しているとこれだけで半日かかってしまいます。なのでブログでご説明です。
今回の内容はデジタル一眼機に限らず、全てのデジタルカメラに共通する項目です。
フィルムのカメラであれば、フィルムの感光剤にレンズを通した光が当たると、感光剤が画像の形になって残ります。
では、デジタルカメラは??
フィルムの代わりに[センサー]と呼ばれる、受光素子が何千万個も並んでいる電子部品にレンズを通した光が当たり、それが電気信号となって画像処理を行うマイクロチップ(画像処理エンジン)を通り、デジタル画像としてSDカード等メディアに保存されます。
この画像処理エンジン→SDカードに保存する時に、[画像の保存形式]というのが決まります。
画像処理エンジン というのは、
Nikonで言うところの EXSPEEDなんとか
CANONで言うことろの DIGICなんとか っていうアレです。
カメラ本体の中に入っているマイクロチップです。
4が5になって処理速度がうんぬん、肌色の再現性がなんちゃら・・・っていう
アレですね。
この保存形式を何を選ぶか、というのが一つのポイントとなります。
まずは、保存形式にはどんな種類があるか というお話しです。
おおまかに二つ
[RAW](ロウ) と [JPG](ジェイペグ) の二つとなります(TIFFとかもありますが)
何が違うのかな??
①RAW
画像の生データとなります。
専用ソフトでの再生のみ可能ですが、一旦再生閲覧して、明るさやホワイトバランスなどを調整して保存しても、画質の劣化がありません。
閲覧時にバラバラのデータを仮組して見ているだけなので、画像加工時はその都度保存という形になります。
難しく言うと、パラメーターを調整して保存する事に適した保存形式となります。
簡単に言うと、RAWを色調整して保存しても、一回目は画質の劣化は無い。という事です。
ただし、RAWのままではバラバラのデータでの保存をしていますので、容量が大きいです。
②JPG
画像の完成データとなります。
PCに付属している簡単なソフト等で、簡単に閲覧が出来ます。
要するに「絵葉書」を見ているような感じです。
完成している画像なので、PCソフトで色調整等を行うと、完成画の上に色掛けして再保存する事になりますので、画質が劣化します。
元画→リサイズして保存→明るさ調整して再保存、となると益々画質が劣化する事になります。
JPGは、PCで扱いやすいように、容量を小さくしたデータです。
SNS等のサーバーへアップロードする場合は「JPGで○○KBまで」とよく書いてあると思います。
こう書いてしまうと、RAWは画質が良く、JPGは画質が悪い、と思われがちですが、その辺はどうなんでしょうか?
実際は、RAWをリサイズして保存(JPG)とJPGをそのまま、なら同じ画質になります。
デジタルカメラで撮影の場合、撮ってそのままの場合と、撮ってから画像の加工をする場合(しなければならない場合)があります。
[加工を前提]としいるのなら、RAWという事になります。
しかし、ちょって待て??
RAWというのは専用のソフトが無いと、画像の閲覧すら出来ません。
撮ってから一枚一枚と向き合って、それぞれにパラメーターの調整を行いますか?
オフ会の写真を撮って、写真送るよーとRAWデータ送っても、相手の方は見れるのでしょうか?
通常は[JPG]の保存で十分です。
これならば、殆どのPCで閲覧が可能ですし、SNS等でもJPGでアップロードして向こうで自動リサイズしてくれますので、画像の劣化は殆ど気にならないです。
(全く劣化無し、という訳ではありませんが)
さて、実際の画像の比較です。
Kiss X5 + EF50mmF1.8(撒餌ではない)で撮影です。
このはてなブログの画像表示サイズに合わせてリサイズしています。
その他は撮りっぱなし。
JPG画像を富士のソフトでリサイズ、最高画質で保存したものです。
こちらは、RAW画像をキャノンのDPP4(付属の処理ソフト)でリサイズ、JPGで最高画質で保存です。
RAWだって、アップロード時はJPGです。
皆さん、差が解りますでしょうか?
こちらがDPP4でのRAW→JPG・リサイズの様子。
これが、富士のソフトで再生の様子。
フォルダ内には4点のおもち画像があるはずですが、
RAWの元画像が一点、再生されていません。(IMG_8144のRAW画)
という事です。
デジタルでの撮影に慣れた方は、皆さんRAWで撮影されています。
それは、RAWデータの取り扱いに熟知している場合のみ可能で、なんだかよくわからないなー(==;)という場合は、JPGで撮っておいてください。
RAWで撮るのは、意味、取り扱いが解ってからで十分です。
後、現場で上手く撮れないからRAWで撮って後で調整、というのも間違った使いかたです。撮影時にはカメラの設定を追い込み、カメラの設定で賄いきれない部分をRAWの処理で行う。というのが基本です。
さて、JPGはいいけれど、なんか種類が色々あるが・・・・・
次回は「画像の記録画質とサイズ」の予定(爆)。
SDカードへたどり着くのは、いつになることやら(;==)(^Σ^:)